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受賞履歴

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春の褒章 受章者について

2017年4月28日

株式会社神戸製鋼所

受章者

氏名
末政 茂
生年月日
1956年4月3日(61歳)
社歴
1975年4月 入社 加古川製鉄所

褒章・叙勲の種別

黄綬褒章

受章概要

1.職種

圧延工

2.功績

  • 「熱延ラインの不良休止低減」
    バックアップロール軸受けの潤滑は、外部タンクから連続的に給油を行う循環式を採用している。軸受け箱から潤滑油が大量に漏れると圧延を停止させ、突発ロール替えを行う必要がある。油漏れの原因を徹底的に究明し、独創的なアイデアで油漏れを撲滅し、不良休止時間を低減した。
  • 「安全職場の確立」
    ロール軸受け箱の分解・組立作業時には、ハンマーリング作業が一般的に行われていたが、世代交代により若年層が同作業を行うと危険な作業になる。ハンマーリング作業を撲滅するために専用の冶具を考案し、誰でも安全に作業ができるようになった。また、事故ロールの管理方法を明確化し、爆裂による飛散を防止する専用カバーを新設して災害防止策を確立した。
  • 「ロール原単位の削減」
    研削中のロール表面硬度を測定することにより圧延後ロールの内部応力を調査したり、超音波探傷の国家資格を取得して事故ロールのクラック深さを事前に把握することにより、無駄削りを排除しロール原単位の低減に貢献した。

3.後進の育成

1.新人早期戦力化と操業技能レベル向上に向け、室員の作業項目毎にレベル評価を行い、弱点項目を教育計画へ反映させる仕組みを構築した。レベル評価の見える化を行い、若年層の士気向上に貢献している。

2.所QCC世話人として、重大設備トラブルを防止するための課題や非定常作業の中にあるリスクの高い作業を優先的にテーマ化し、若年層を中心に活動を進めることでQC活動と技能継承をリンクさせる体制を確立した。

3.2011年度の所技能競技大会においては、自職場から3名の上位入賞者を輩出し、高い指導力を発揮した。