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プレスリリース

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アルミ厚板新商品の開発・販売について

2008年3月21日

株式会社神戸製鋼所

当社はこのほど、アルミ厚板「アルジェイド®」を新たに開発し、本年5月から生産を開始します。

「アルジェイド®」は、全国の流通店経由で販売される「アルミ厚板」で、主な最終用途は「半導体・液晶製造装置」「太陽電池パネル製造装置」「ロボット/精密機械」などになります。店売りアルミ厚板の国内市場は現在、3,000〜4,000トン/月程度と想定され、当社のシェアは30%程度です。特に半導体・液晶製造装置関連向けのアルミ厚板は、半導体需要の高まりや薄型テレビの普及等を背景に、堅調に数量を伸ばしており、今後も更なる拡大が見込まれます。近年、当該分野で使用されるアルミ厚板には、機械加工時の「寸法精度確保」や「生産性向上」等のニーズがさらに高まっており、アルミ厚板の表面品質・寸法公差・平坦度の向上、板内部の残留応力の低減がこれまで以上に求められています。

今回新たに発売する「アルジェイド®」は、これらのユーザーニーズを取り込み開発した商品です。
「アルジェイド®」は、現在、市場で幅広く使用されている「5052一般材」をレベルアップさせた商品で、当社のハイエンド分野向け高精度アルミ厚板「アルハイス-II®」に次ぐ高機能商品となります。「アルジェイド®」は5052一般材と比較して、平坦度の向上、残留応力の低減が特長となります。

新商品「アルジェイド®」の価格については、製品の機能向上に伴い、従来の5052一般材と比較して高く設定することを考えています。

尚、5月からの生産を予定しておりますが、流通経路を通じ末端のお客様への販売は夏以降となる見込みです。

また、今後の新商品として、市場で高い評価をいただいている当社の高精度アルミ厚板「アルハイス-II®」の更なるバージョンアップや、環境に配慮したクロムフリー5000系合金の開発も進めております。

「アルジェイド®」の主な特長は以下の通りです。

1. 平坦度の向上
板厚4〜30ミリの範囲で、5052一般材の平坦度が1.2mm/mであるのに対して、「アルジェイド®」は0.6mm/mと高精度になっています。

2. 残留応力の低減
当社独自の熱処理ノウハウにより、板内部の残留応力を当社5052一般材と比較して「2分の1」に低減しました。